タバコの煙が最初にふれるお口の中はダメージを受けやすく、喫煙する習慣を長年続けているとタバコに含まれるヤニ(タール)が歯の表面に付着します。

歯に付着したタバコのヤニは市販のヤニ落としでは完全に落とすことはできません。

歯についたヤニを落とすには歯医者で行うクリーニングや歯を白くするホワイトニングが効果的です。

今回は歯のヤニ取りを歯医者で行う料金相場や、実際の痛みや通院期間について詳しくお話をさせていただきます。

3つの歯のヤニ取りの方法と料金相場

1クリーニング 2歯石除去(PMTC) 3ホワイトニング
ヤニを取る効果
料金相場 3,000円程度 8,000円~20,000円前後 オフィスホワイトニング
10,000円~80,000円前後
ホームホワイトニング
15,000円~35,000円前後
デュアルホワイトニング
60,000円~100,000円前後
保険適用 あり なし なし
通院期間 2回
以上
1回 平均して5回
痛み なし なし しみるような痛み

歯のヤニ取りは病気の治療ではなく、歯を美しくするのが目的なので基本的には健康保険適用にはなりません。

そのため、ホワイトニング(ヤニ取り)にかかる費用は基本的に保険診療ではないことを、まずは頭に入れておいてください。

1保険適用になるクリーニング

歯のクリーニングとは清掃効果のある器具を使い、歯の表面についた汚れを落としていく方法です。

使用する器具は歯垢や歯石を綺麗にとる目的の簡易的なものとなり、歯の内部にまでヤニ汚れが浸透しているケースでは歯を白くできないことがあります。

カウンセラー
喫煙されている年数によりますが、クリーニングのみでは歯のヤニは取れない場合が多いです。

保険適用になるのは「歯周病治療を目的とする」という名目があるため、クリーニングの際には歯石取りや検査、レントゲン撮影などを同時に行って条件を満たした場合のみです。

保険適用になった場合の金額相場は3割負担で費用は「3,000円程度」となります。

2自費診療の歯石除去(PMTC

PMTCは自費診療で行う歯のクリーニングです。

PMTCは保険適用の歯のクリーニングとは異なり歯の汚れを落とすために必要な複数の作業を念入りに進めていきます。

  • 1歯についた歯垢(プラーク)を見えやすくする染め出し
  • 2歯石除去
  • 3歯面清掃
  • 4研磨剤による仕上げ磨きと歯の表面へのフッ素塗布
  • 5Finish

清掃効果が高い専用の器具を使い、歯のすみずみまで徹底的に汚れを落とします。保険適用の歯のクリーニングよりも清掃効果が高いのが特徴です。

おおよその費用は、平均相場価格で「8,000円~20,000円前後」となります。

カウンセラー
歯科医院ごとにかなり違いがありますが、1万円弱のところが多いです。

3自費診療のホワイトニング

ホワイトニングは自費診療で行う審美歯科治療です。

過酸化水素水から作られたホワイトニング剤を歯の表面に塗り、特殊な光を当てることによって歯の内部に浸透着色したヤニ汚れや飲食物によるステイン汚れを落とすことができます。

ホワイトニングには歯医者の院内で行うオフィスホワイトニング。
患者さんがご自宅でマウスピースとホワイトニングジェルを使って自分自身で歯を白くできるホームホワイトニング。
これらの2つのホワイトニングを同時進行で進めていくデュアルホワイトニングと大きく分けて3種類の方法があります。

ホワイトニングにかかるおおよその平均相場価格は以下となります。

  • ・オフィスホワイトニング・・・「10,000円~80,000円前後
  • ・ホームホワイトニング・・・「15,000円~35,000円前後
  • ・デュアルホワイトニング・・・「60,000円~100,000円前後
カウンセラー
費用はかかりますが、確実に歯の白さを実感できます。

ホワイトニング方法別の通院期間と痛み

1クリーニングの場合の通院期間と痛み

国の健康保険の制度上、歯石取りと歯のクリーニングは必ず2回以上に分けて行う必要があるため、通院に必要な回数は最低でも2となります。

通勤期間については歯科医院の混雑状況によって異なりますが、早ければ1週間以内で2回のクリーニングが終わることもあります。

治療中に痛みは?

保険を適用して行う歯のクリーニングの場合、患者さんによっては歯石取りの際に痛みを感じることがあります。

通常、歯や歯ぐきに問題がない限りクリーニングや歯石取りで痛みを感じることはありません。

しかし、虫歯があるときや歯周病にかかっている方、または歯磨きや歯周病が原因で歯ぐきが下がって歯の根が露出している方、エナメル質が溶けているまたは削れていて知覚過敏の症状がある方、などはクリーニングや歯石取りのときに痛みを感じることがあります。

2歯石除去(PMTCの場合の通院期間と痛み

自費診療で行うPMTCの場合、通院に必要な回数は1となります。

治療中に痛みは?

痛みを感じることはほぼありません。

3ホワイトニングの場合の通院期間と痛み

自費診療のホワイトニングの場合、ホワイトニング方法によってそれぞれ通院にかかる期間が異なります。

オフィスホワイトニング・・・平均で「5回の通院」が必要

オフィスホワイトニングは初診とホワイトニング合わせて平均で5回の通院が必要となります。

1回あたりの施術時間はおおむね30分から1時間程度です。

通院期間は歯科医院ごとに異なりますが、5回の通院であれば平均で1ヵ月半から2ヵ月程度の期間を要します。

ホームホワイトニング・・・平均で「1~2回の通院」が必要

ホームホワイトニングでは初診時に検査や歯型取りを行い、2回目の来院時にマウスピースとホワイトニングジェルを処方してもらいます。

基本的には上記の2回の通院のみとなりますが、ホワイトニング中に強い痛みを歯に感じる場合やお口に違和感を感じるときにはその都度歯科医院でチェックを受ける必要があります。

治療期間は患者さんの歯の状態によって異なりますが、1日あたり1~2時間、マウスピールを装着してホワイトニングを行った場合、おおよそ2ヵ月から3ヶ月程度が歯を白くするために最低限必要な期間となります。

デュアルホワイトニング・・・平均で「3~4回の通院」が必要

デュアルホワイトニングは歯科医院の院内で歯を白くするオフィスホワイトニングを2週間かけて3行ったあと、ご自宅で1日あたり1~2時間のホームホワイトニングを2週間、合計で約1ヶ月間かけて歯を白くしていきます。

デュアルホワイトニングの平均の通院回数は患者さんの症状や希望する歯の白さによって異なりますが、おおむね3回から4回が平均となります。

治療中に痛みは?

成分の強いホワイトニング剤を使うオフィスホワイトニングでは施術中や施術後にしみるような痛みを歯に感じることがあります。

ただし、ほとんどのケースでホワイトニング時の痛みは施術後24時間以内に治まります。

また、ホームホワイトニングではオフィスホワイトニングよりも成分が弱いホワイトニングジェルを使用するため、ホワイトニング中に痛みを感じる割合はオフィスホワイトニングよりも低くなります。

ただし、患者さんによってはホームホワイトニングでも歯にしみるような痛みを感じることもあります。

上記のように歯科医院で行う歯のクリーニングやホワイトニングでは治療中に痛みを感じることがあります。

もし、痛みの度合いがあまりにも強く我慢できないときにはただちに歯科医師にその旨を伝えるようにしてください。

患者さんから強い痛みがあることを伝えられた場合には、痛みの少ない治療法に変更するか、もしくは緊急性がなければ治療そのものをいったん中止するなどして対処を行います。

「ヤニ汚れは落としにくい」ってホント?

「ヤニ汚れはほかの歯の汚れよりも落としにくい」

こんな言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

ヤニ汚れはタバコに含まれるタールが歯の表面物質に取り込まれることによって発生します。

ただし、ヤニは水に溶ける性質があるため、タバコを吸ったあとに水で口をゆすいだり、歯磨きをこまめに行うことでヤニ汚れは意外とかんたんに落とすことができます。

ところが、ヤニ汚れは半日から1日以上放置するとタールと歯垢(プラーク)がより強く結合してしまい、落ちにくくなってしまうのです。

では、「ヤニ汚れはほかの汚れよりも落ちにくい」という説は本当なのでしょうか?

答えは「NO」です。

たしかに、ヤニ汚れを放置してペリクル層の内部にタールが浸透してしまった場合は自力で汚れを落とすことが難しくなります。

しかし、ワインやコーヒー、お茶、カレーやキムチなどの飲食物によるステイン汚れもヤニ汚れと同様に歯の内部に浸透して着色をおこす性質があるため、どちらか一方が特別「汚れを落としにくい」ということはありません。

むしろ、ヤニ汚れよりも上記の飲食物による頑固なステイン汚れの方が落としにくく歯を白くするのに時間がかかる、というケースも多いです。

ホワイトニングでヤニ汚れのお悩みを解消しよう

タバコのヤニ汚れはひどくなると歯全体が茶色く見えたり、歯がまだらに黄ばんだりするなど、歯の見た目が非常に悪くなります。

そうなると、今度は口元が気になり人と会話するときについつい手で口を隠してしまったり、大きく口を開けて笑えなくなるなど、歯にコンプレックスを抱えるようになります。

今回ご紹介した歯のクリーニングやホワイトニングはヤニ汚れをきれいに落とす効果のほかに、歯を白く美しくすることで

  • 「自然と口元に自信が持てるようになる」
  • 「口元がひきしまることでお顔全体の印象もすっきりする」
  • 「清潔・誠実そう、といった好印象を相手の方に与えることができる」

など、たくさんのメリットを実感できます。

もし現在、ヤニ汚れのお悩みがある方は、ぜひ、歯科医院で行う歯のクリーニングもしくはホワイトニングをお受けになることをおすすめします。

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